音がなくても仲良しに ダイアログ・イン・サイレンスに親子で体験
8月3日付け朝日新聞を紹介します。
引用先
https://www.asahi.com/articles/ASS824J3QS82ONFB009M.html
音のない世界で、気持ちを伝え合う「ダイアログ・イン・サイレンス」という体験型講座が7月31日、津市の三重県総合文化センターであった。4回に分け、小学生や保護者ら計91人が参加した。
言葉や音に頼らず、表情や身ぶりで対話を楽しむエンターテインメントで、1998年にドイツでの開催以来、世界各地で行われている。一人ひとりが尊重され、多様性が認められるダイバーシティー社会をめざす県が子どもたちに体感してほしいと初めて催した。
聴覚障害のある案内役3人の手招きで、参加者は輪になりイベントが始まった。参加者はヘッドホンを耳につけ、外部の音を遮断。案内役は言葉を発せず身ぶり手ぶりで説明した。
参加者は本物のボールがあるかのように、動作だけで放ったり、受け取ったり、みんなで音がしない拍手を繰り返して流れをつかんだ。
3班に分かれると、手の形だけでも様々な表現ができることを知って楽しんだ。「合奏」の練習では案内役から一人ひとり違う見えない「楽器」が手渡された。最初は照れくさそうに演奏のしぐさをしていた参加者も次第にノリノリに。お互いに顔を見ながらうなずきあった。
参加者はそれぞれの「楽器」を演奏しながら行進、全体がうねるようにひとつになった。楽器も音もないのに楽しい音楽で会場が包まれているような雰囲気となった。
耳が不自由な人も音楽を楽しめる。楽器の振動、音がおなかに響く感覚、指揮者の背中の動き、会場の空気感……。音を使わなくても様々な表現ができるし、様々な楽しみ方があるという。
子どもたちはイベントの終わりに、コミュニケーションで大事なことは、笑顔で目を合わせることだと確認した。
母親と参加した津市立北立誠小学校4年、正路夏鈴(かりん)さん(10)は、聴覚障害のある少女が主人公のアニメなどを見て音のない世界に興味を持ったという。「楽しかった。耳の聞こえない人と仲良くなりたい」と話した。
講座は一般社団法人「ダイアローグ・ジャパン・ソサエティ」が協力した。東京・竹芝で「ダイアログ・ダイバーシティミュージアム『対話の森』」を運営している。(高田誠)
« 「手話のおはなし会」 | トップページ | 南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意) »
「ニュース」カテゴリの記事
- 音がなくても仲良しに ダイアログ・イン・サイレンスに親子で体験(2024.08.06)
- 東京新聞から(2024.05.29)
- ヤフーニュースから(2024.05.09)
- 東京新聞から(2024.05.13)
- FNNプライムオンラインから(2024.04.22)
コメント