21年は五輪・パラだけじゃない! デフリンピックがある! 史上初の同年開催へ
先週水曜日のヤフーニュースに出たので、紹介しますね。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0eb12984376d178a876eafe82dd27b1f818c2040
以下、原文引用させていただきます。
聴覚障害者のオリンピックと呼ばれる国際大会「デフリンピック」が来年12月、ブラジルで開かれる。新型コロナウイルスの影響で東京オリンピックとパラリンピックが1年延期されたため、来年は史上初のオリ・パラ・デフ同年開催となる。五輪やパラリンピックに比べ知名度が低いだけに、関係者は「これを機にデフリンピックを知ってほしい」と期待を込める。【五十嵐朋子】
10月3日、聴覚障害者の「日本デフ陸上競技選手権」が東京都世田谷区の駒沢オリンピック公園で無観客で開かれた。一見、健聴者の大会と変わらないように見えるが、スタートは号砲と連動して光で知らせる「スタートランプ」が使われ、選手と審判は手話でやりとりする。落とし物などの連絡は電光掲示板で表示される。
この大会は、来年ブラジル南部の都市カシアスドスルで開かれるデフリンピックの選考会も兼ねている。男子100メートルと200メートルで優勝した山田真樹選手(23)は前回の2017年のトルコ大会で、男子200メートルで優勝するなど三つのメダルを獲得している。「新型コロナの影響が心配ではあるが、デフリンピックはとても楽しみ。世界記録を破って連覇したい」と来年を見据える。
聴覚障害のある選手にとってデフリンピックは最大の国際大会だ。パラリンピックには身体、知的、視覚障害の選手が出場するが聴覚障害の枠はない。全日本ろうあ連盟スポーツ委員会によると、世界には五輪に出場したデフアスリートはいるが、健聴者と同じ土俵で戦うことは簡単ではない。練習時の手話通訳に福祉的な補助制度を使えない▽号砲や審判の笛などが聞こえない▽平衡感覚をつかさどる三半規管にも障害のある選手が多い――などの理由があるからだ。
デフリンピックは戦後、オリパラの翌年に開かれてきたが、知名度は低い。日本財団パラリンピックサポートセンターが17年に実施した調査(20~60代の約1500人)によると、パラリンピックを知っているのは97・6%だったのに対し、デフリンピックは10・1%にとどまった。夏季としては24回目を数える来年は、延期された東京五輪・パラと「異例の同時開催となる」(全日本ろうあ連盟の倉野直紀事務局次長・本部事務所長)だけに、選手や関係者は、五輪・パラブームに乗り、知名度アップに期待を寄せている。
13年大会の女子棒高跳び銀メダリストの佐藤湊(そう)選手(25)は「日本を代表して臨む大会。多くの人に応援してほしい」と語る。トランスジェンダー(生物学的な性と自認する性が異なる)を公表し、普段は男性として生活しながら体の性に合わせた枠で競技をしている。「最高の舞台で最高のパフォーマンスをすることで、マイノリティーとしてではなく、一人の人間として生きやすい世の中に変えていきたい」と意欲を見せる。
◇デフリンピック
デフは「聴覚障害」を意味する英語。1924年にフランスで初めて開催された。夏季と冬季があり、開催は五輪・パラリンピックの翌年。2001年には、主催する国際ろう者スポーツ委員会と国際オリンピック委員会の間で、正式に「同年開催はしない」と取り決められた。大規模なスポーツ大会が同じ年に集中するのを避ける狙いがあったとみられる。トルコ・サムスンで開かれた17年夏季大会には21競技に86カ国・地域から2873人の選手が出場。日本からは108人が出場し、27個のメダルを獲得した。日本ではまだ開かれたことがないが、25年大会を招致する動きがある。
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来年がますます楽しみになりますね。
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